14.4.06

無原罪の聖母



(無原罪の御宿り)
マリアがその母アンナの胎内に宿った瞬間
神の恩寵により原罪から免れた。
12月8日が無原罪の御宿りの祭日。

受胎告知



処女マリアに天使のガブリエルが降り
聖霊によってキリストを身ごもったことを告げる出来事

美術作品では、マリアは読書の最中、祈祷台で祈っている場合が多い。
傍らには白百合(純潔の象徴)が置かれるが、
天使が持っている場合もある。
二人の上には天上からの光や
父なる神の意志を示す聖霊の鳩が描かれている。
マリアの表情が、驚いているものや、厳粛に受け止めているものなど
それぞれの描かれ方がされている。

東方三博士の礼拝



救世主イエスの降誕を告げる新星を発見した東方の三人の王
(一般的にはメルヒオール、カスパル、バルタザールとされる)が、
エルサレムでヘロデ王にその出生地を聞いた後、
星に導かれベツレヘムの地でイエスを礼拝する場面
礼拝の際にキリストへ捧げられた3つの贈り物(黄金、乳香、没薬)から
6世紀頃に Thaddadia, Melchior, Balytora という
3人の聖人達がキリストを訪れたと解釈され、8世紀になり現在の名前が定着した。
カスパル   長老格の王でアジアを指す
メルヒオール 青年の王で欧州を指す
バルタザール 黒人の王でアフリカを指す
三博士は、欧州、アジア、アフリカの擬人像として描かれた。

羊飼いの礼拝



大天使ガブリエルからのお告げを受け、
キリストの生誕したエルサレムの南に位置する町ベツレヘムへ向かい、
同地に身を寄せる聖母マリアと幼子キリストを発見し、
跪いて尊譲と祝福の意を表す羊飼いたち。
新約聖書ではその後、羊飼いたちは神を崇め、
賛美する歌を歌いながら帰路についたとされている。

聖母子



マリアと幼児イエス・キリストをともに描いたキリスト教の図像

聖家族



聖母マリアと幼子イエス中心に
聖ヨハネなどの聖人
幼子イエスの父であり聖母マリアの夫である聖ヨセフ
または聖母マリアの母である聖アンナ
などを配する構図で描かれている。

キリストの洗礼



イエスの生涯の軌跡を綴ったキリスト伝(新約聖書)の中でも
特に重要視される教義のひとつで、
ヨルダン川におもむき、旧約における最後の預言者である
洗礼者聖ヨハネから洗礼(清めの秘儀)を受ける場面

イエスの頭上には父なる神の三位である精霊が舞い降り、
「我が愛し子よ」と声が響いたと伝えられる。
洗礼者聖ヨハネはヨルダン川を訪れたイエスが
神に選ばれた特別な存在であることを悟り、
「私こそ貴方から洗礼を受けるべきだ」と、
一度はイエスへ洗礼を躊躇ったとも伝えられている。

最後の晩餐



キリスト教美術において比較的古くから用いられ、
修道院の食堂を装飾する絵画の主題として典型のひとつでもある
もともと最後の晩餐画は裏切りの預言よりも「ミサの制定」が重要なものとして描かれていた。
それが次第にドラマチックな裏切りの預言へと絵の趣向が変化していったようだ。

イエスが十二人の使徒に対し『この中に私を裏切るものがいる』と、裏切り者を指摘する

銀30枚でユダヤの祭司長らにイエスを売ったユダが犯人。
絵画でユダは黒髪と黒髭で描かれることが多く、光輪が描かれません。

キリストの磔刑


エルサレムの処刑場で磔刑に処されるキリスト
足下には。
聖母マリア、弟子ヨハネ、聖母の母アンナ

※イエスの頭上に掲げられる≪INRI≫の四文字は
≪ナザレのイエス、ユダヤの王(Iesus Nazarenus Rex Iudeorum)≫の略式である。

キリストの遺骸の運搬(十字架降下・昇架)



磔刑に処され死した主イエスの遺骸を
岩墓へ埋葬する場を描いたもの。

イエスの亡骸の表現や身を捩じらせ倒れこむ聖母マリア
主イエスの亡骸に寄り添うマグダラのマリア
イエスの遺骸を上半身はアリマタヤのヨセフが、
下半身はニコデモが持つとされる。

ピエタ



(イタリア語:Piet、哀れみ・慈悲などの意)
十字架から降ろされたキリストの屍を抱きかかえ
キリストの死を嘆く母 (聖母マリア)の姿を表現する。

悲嘆に暮れるマグダラのマリアや聖人たちも登場する場合がある。

キリストの復活




磔刑に処され息絶えたイエスの死から三日後の早朝、
死に勝利し、復活を遂げたイエスを描いている

キリストの昇天



復活を遂げたキリストはその40日後、
オリーヴ山で最後に弟子たちのもとに姿を現したのち、
天上へと召されていく。
アーモンド形の光に包まれたキリストが立ち、
下の地面には聖母マリアと使徒たちが集まって、上方を仰ぎ見ている。
キリストの周囲には天使たちが描かれることもある。

最後の審判



死から復活して神と同位となったイエスによる
人類の救済と断罪の審判をおこなう場面で、
キリスト教義上、最も重要な教義のひとつである

裁断者(審判者)キリストと聖母マリア。
キリストはこの世の終末に現れる救世主であると考えられると同時に
世界の終焉に罪深き人類を裁断する者としても解釈される

生きながらに皮を剥がれ殉教した聖バルトロマイ(自身の皮を手に持つ)。
十二弟子の筆頭聖ペトロ(主イエスより渡された天国の鍵を手にする)。
最後の審判を告げるらっぱを吹く天使たち。
最後の審判によって復活する死者。
祝福され昇天してゆく者たち。
地獄の者たち。 などが描かれている

聖母被昇天



聖母の死後、魂が身体に戻され
天使たちに取り囲まれながら天に召されてゆく姿を描いた構図
天に召されてゆく聖母マリア。聖母被昇天とは通常、
聖母の死後、三日目に起こったとされているが、
聖母被昇天までの三日間について、
聖母は死んだのではなく、眠っていたとされる説も存在している。
天に召される聖母マリアは上方を見上げている姿で描かれ、
視線の先には、万物の父なる存在である神を配している。
画面の下部には空になった聖母マリアの墓の周りに集まる使徒を描くのが基本とされている。

キリストー昇天(神の子なので自分で天に昇れる)
マリアー被昇天(人間なのでに霊魂とともに天使に天にあげられる)

聖母戴冠



キリストより戴冠を受ける聖母マリア。
死した聖母の魂が天へと昇華した聖母被昇天の後に
おこなわれた聖母の歴史上における最終場面で、
父なる神(もしくは神の子イエス)から戴冠を受ける場面を指す

聖三位一体



本質はひとつである神を、
「父(神)」
「子(キリスト)」
「エゼキエルの鷹または聖霊を示す白い鳩 (聖霊)」という
三つの各位から成されるものだと位置付ける
キリスト教の根本的な原理。

人と神の仲介人としてすぐ脇に青い法衣をきたマリア
人を導くもの、杖をもった聖ヨハネ
などが一緒に描かれている場合もある。